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zoom RSS ブータ(ACE)

<<   作成日時 : 2007/04/30 01:27   >>

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名称:・ブータ(ACE)
要点:・赤い短衣・太った縞猫
周辺環境:・肩の上
評価:全能力15
特殊:
*ブータは猫、猫先生、猫の決戦存在として見なし,これらの持つ全ての特殊が使える。
→次のアイドレス:???(ACE)、ハンニバル(ACE)、スキピオ(ACE)

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猫、猫先生の特殊
*猫は夜間戦闘行為が出来、この時、攻撃、防御、移動判定は×2.25(評価2)され、燃料は必ず−2万tされる。
*猫は白兵戦行為が出来、この時、攻撃、防御、移動判定は×2.25(評価2)され、燃料は必ず−2万tされる。
*猫は指定が基本職業(最初にとることが出来る職業アイドレス)であればリクエスト制限を受けずにイベントに参加出来る。
*猫は侵入行為ができ、侵入行為時、判定は×3.38(評価3)される。
*猫先生はどんな高いところから落下しても判定に成功する。
*猫先生は夜間戦闘行為が出来、この時、攻撃、防御、移動判定は×2.25(評価2)され、燃料は必ず−2万tされる。
*猫先生は侵入行為ができ、侵入行為時、判定は×3.38(評価3)される。
*猫の決戦存在はコパイロット行為が出来る。
*猫の決戦存在はオペレーター行為が出来る。この時、オペレーターの判定は×3.38(評価3)され、
 燃料は必ず−1万tされる。
*猫の決戦存在は夜戦行為が出来る。この時、夜戦の判定は×3.38(評価3)され、燃料は必ず−1万tされる。
*猫の決戦存在は白兵戦行為が出来、この時、攻撃、防御、移動判定は×1.50(評価1)される。

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 猫が海を見ていた。それは水平線から浮かび出る、見事な朝焼けであった。

 猫の名をブータと言い、正確にはブータニアス・ヌマ・ブフリコラという。一見するに太っちょで、でっかかった。色は茶色く、黒いシマがあった。要するに可愛い猫というタイプでも、しなやかな猫というタイプでもなかった。
 だが、こう見えても彼は、古くから英雄として名を馳せた猫の長老であり、大変著名な猫である。
 我々が名だたるエースプレイヤーのだれそれの名を、会話や戦記の端々に登場させるように、猫々もブータニアスの名を猫集会の端々に登場させた。いわば彼は猫のエースであり、猫にしてACEであった。

 彼の名は、時代の流れの中で人々が夢を見なくなって以来、長らく聞くことが出来なかったが、ついに第五世界にして1999年春、熊本において戦いを始めた。青にして青が生まれ出でる結果となったこの事件において、彼の活躍の仔細は語るべくもないが、猫々はブータニアスが帰ってきたと口々に熱く語り、再び戦いを始め出した。多くの猫が、動物達が、彼に呼応するように戦いを始めたと言う、夢のような話であった。


 時は流れてアイドレス。その英雄を国に招き、助力を願おうと言い出したのは、アイドレス屈指の弱小国であるフィーブル藩国であった。
 いや、フィーブル藩国は数値的に見るならそれほど弱小と卑下されはしない。かの国にはアイドレス工場があり、整備状況の良いアメショーを多数保有していたし、それを扱うパイロットの質も、決して悪くは無かった。

 フィーブル藩国が弱小である最大の要因にして最大の弱点は、錬度の低さだった。かの国は全く持って戦い慣れていなかった。
 一国で防衛戦を行え、と言われたならまだこの国は戦えたかもしれない。だが共和国全土、果ては帝国まで巻き込んだ共同作戦と言った次元の作戦の数々において、この国は全くと言って良い程対応できていなかった。
 さらに、年若くして賢王と呼ばれる藩王スフィア=ラスタリア=フィーブルの長期不在により、組織だった指揮系統すら殆どなく、状況的には義勇軍の域を脱していなかった。

 そんな彼らも、いい所が二つある。「機械に敬意を払う事」と「猫に敬意を払う事」である。もっと簡単に言えば、フィーブル藩国はロボ好きで猫好きの集まりだった。
 多くの猫好きが集まるフィーブル藩国にとっては、ACEは人であろうが猫であろうが同じであり、猫にしてACEブータニアスをアイドレスに招くのは我が国の役目であるという自負があった。
 この辺で、招いてどうしようと言う辺りをあまり深く考えていなかったのがフィーブル藩国特有の悪い所というか、行き当たりばったりな所である。
 ぶっちゃけて言うと、軍事編成的に能力その他を考えて招いたわけではなかった。

 ブータニアスに何をしてもらうか、あまりフィーブル藩国の人は考えてなかった。
 代わりに動き出したのは、他でもない猫たちであった。


 猫が海を見ている。水平線から浮かび出る朝日を見ている。
 ブータは赤い短衣を騎士の外套のように翻して振り返った。
 遠くに一面の砂漠が見えた。近くには海岸線に集まった、無数の猫の群れが見えた。
 フィーブル藩国に居る猫たちが、みなここに集まっていた。子猫から老猫まで、様々な猫が居た。飼い猫も居れば、藩国に仕える猫も居た。
 先頭に立つのは、歴代フィーブル藩王とともにある賢帝にして王猫、パーカーである。ブータニアスに対し、うやうやしく頭を下げた。
 人の身である者に、彼らが何を会話したのかはわからなかった。猫士であれば、また違ったかもしれないが。
 ただ、猫々が海岸線でにゃあにゃあと鳴き出した。

 ブータは傍らに伏せで駐機されたアメショーの肩に乗る。何故アメショーがこんな海岸線にあるかは判らなかったが、猫が動かしたとしか思えない。
 いや、もしかしたら、アメショーも猫の1匹としてここまで歩いてきたのかもしれなかった。
 ブータが一声大きく鳴くと、大勢の猫たちがそれに続いた。それは見事な夜明けだった。

 小国フィーブルの国の人々が、鳴き声を聞いて次々と起き出して来る。海岸線で鳴いている猫たちを見た彼らは、何故だか知らないが涙が出る思いだったと言う。朝焼けが目に染みただけかもしれないが、何故だか知らないが涙は出た。

 誰かが言った。
 空が、自分を見上げてもらえるよう、まず世直しからはじめるように。
 猫が、人に夜明けを見せる為に戦いだしたのだと。
 それを聞いた国民は、一人、また一人と次の戦いに向け準備を始めた。猫だけに戦わせるわけにはいかぬと言う、猫好きとしての自負がそうさせた。
 それは、本当に、夢のような夜明けであった。



イラスト:久織えにる
文章:へぽGS

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