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zoom RSS 国内事件レポート:山の楯事件

<<   作成日時 : 2007/04/14 02:09   >>

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「本気で取ったのかぁぁぁあああーー!!!!」
 絶叫したへぽGS@フィーブルの某日夜更け。

 藩王会議から戯言屋が返ってきたのは、夜もふけて日付が変わった頃の事だった。
 同日フィーブル藩国では、藩国の方針を決める国内会議が召集されており、来る各種資格試験の担当、対策や、国家方針などに関して話し合いがもたれた。この会議自体は滞りなく終了し、一部国民は既に寝所に戻っていた。
「おお、戯言屋さんお疲れ様です」
 残っていたのは、議長役だった第二華族、久織えにるをはじめ、軽く雑談をしていた一部のメンバーであった。残っていたメンバーは思い思いに、疲れた戯言屋に対してねぎらいの言葉をかけた。

 戯言屋とは、フィーブル藩国摂政であり、対外交戦略を一手に引き受けるエージェントである、フィーブル藩国のブレインである。故あって藩王が長らく不在と言うこのフィーブル藩国は、この男の双肩にかかっていると言っても過言ではなかった。

 例によって藩王代理として藩国会議に招集されていた戯言屋は、同日裏マーケットに赴いて、以前購入権利を得た「ランダムマジックアイテム」を手に入れてきたと語った。
 マジックアイテムとはその名のとおり、人の手では再現できない不可思議な力を持ったアイテムの事である。これは概ね使い捨てであるが、これによって戦局が一変した、と言うケースも多数存在する為、フィーブル藩国は裏マーケットにつなぎを取り、この購入を決定していた。
 そしてその内容に関しては、先に玄霧藩国が「自由の旗」と呼ばれる、根源力による制限を一度だけ撤廃できる強力なアイテムを引き当てたと言う情報が入っており、戯言屋の選択にも大きな期待が寄せられていた。
 この入手は裏マーケットでダイスを振り、ランダムで入手できる、というものだったのも大きい。

 しかし彼の発言は、周囲の予想を大きく覆すものだった。
「3億支払って振り直しちゃいましたよ」
 資料をまとめ、席に着く戯言屋。
 3億にゃんにゃん支払う事で振り直し可能、と言うのは初めて聞く話だったが、なにせこの購入権利は10億にゃんにゃんもした。3億くらい支払っても、気に入ったアイテムを手に入れたいところだ。

「まぁ、自由の旗を振り直したとか言ったら、僕は戯言屋さんと小一時間ケンカしますが」
 頷く国民達の中で、へぽGSが冗談交じりに笑いながらもらす。

 戯言屋、固まった。
 へぽGSも固まった。
 戯言屋は、あさっての方向を向いて口笛を吹き始めた。

「ま、まさか、振りなおした、んです、か……」
 ギクシャクしているへぽGS。それもそうだ。特にフィーブル藩国は「根源力」の高い国民が少なく、対ボラー戦で即死しかねない人々の集まりであった。
 根源力問題がどうにかなる事ほど嬉しい事は無い。
 へぽGSは軽く頭を振った。
「ま、まぁモノにもよりますし。魔法の大鍋とかだったら……」
 戯言屋、口笛続行。これも違う。

 魔法の大鍋は、食料が湧き出し兵士たちの腹を一度の戦闘でのみ満たしてくれる、これも食料の足りないフィーブル藩国ならばのどから手が出るほど欲しかったアイテムだ。
「こ、これで山の楯とか小人さんとか取ってきたら、俺窓から投げる」
 へぽGSが一瞬地を出したところで、戯言屋が荷物を空けた。
「……山の楯です」

 沈黙、1秒。

「本気で取ったのかぁぁぁーーーーーーー!!!!!!」

 となったわけである。

 周囲の人間が回想シーンで現実逃避している間、当の戯言屋はすいませんすいませんと謝り続け、へぽGSはヒートアップのしすぎではうッと変な声を上げて床に倒れていた。へぽGSが会議室で倒れました。(ぽーん)

「藩王会議で大変な事が明らかになったんですよぉ、防御用のアイテムは必要かなぁと思って…」
 周囲の視線が戯言屋に集まる。へぽGSも床で白目を黒目に戻しながら彼を見上げた。
「あー、ええと、これ言っちゃってよかったんだったかな、確認してみます」
 戯言屋は連絡係といろいろ確認を取って、公開許可が出たと語った。
「玄霧藩国にアラダ2000襲来の予測が出ました。この盾はフィーブルが他の国を守る為のものです」

 その選択が正しかったかどうかは、後の歴史が証明するものである。
(文責:へぽGS)

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