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zoom RSS What is the prospect dream?

<<   作成日時 : 2007/05/03 08:31   >>

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「ふふふふふふふ・・・」
とても不思議な笑い声が聞こえる。

「ふへへへへへへへへへ・・・」
まあ、自分で笑っているのだけど。

「ふにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
あぁ、根室、時が見える・・・

     =***=

その瞬間意識が飛ぶ。
ぐるぐるぐるぐるぐる、と。
渦巻くように、ここではないどこかへ。
不思議な門を潜り抜けると、そこは、今ではないどこかだ。

くぐり抜けた、と感じた。

そして、意識だけが覚醒する。
ノイズの混じった映像が視覚野に展開される。
まるで、いつか見た古いテレビのようだ。

どこかから、囁くように、叫ぶように、声が聞こえる。
量子化も標本化も、1ミリ秒ごとに切り替えているようだ。
いや、これが不正規の接続だから?
変換アルゴリズムをデコードしきれていない・・・のだろうか。

皮膚感覚、嗅覚ともに反応はなし。
ゆらゆらと意識が揺らめくのを感じる。
自らの実存を確定しきれない。
ここにいるのは間違っていると、厳正たる事実が突きつけられる。

それを抑えて、視覚と聴覚にコンセントレーション。
意識活性を無理矢理高める。

「・・・うの、・・、な・と・・・お焼き弁当・・よー。」
同時に、何か喜ぶような喝采を聞く。

それをどうにか記憶野にぶち込む。
これ以上はダメだ。戻れと、どこかで誰かが告げる。

いや、まだいけるのではと判断を保留した瞬間。
さっきまで感じなかった皮膚感覚に神経細胞の発火を認識。

     =***=

「って、いたいーーーーーーー!!! うわ、顔、かおから血が出てるっ!!!」
「次は、眼鏡にゃ!眼鏡にアタックにゃーー!って、戻ってきたのかにゃ?」
目の前には、指導猫さんの姿が。
見るも恐ろ可愛らしい爪をキラリと光らせて、飛びかかる瞬間の姿勢。

「こーーーーれだから初心者は困るのにゃ! ちゃんと危ないと何度も言ったにゃ!!」
「その、え?!えと、すいま・・せん?・・・って、血が出てますって、ほらコレ!」
まだ、記憶が上手く繋がっていないようだ。って、そうだ。ここは訓練所だった。

そう、ここは予知夢の訓練所だ。
フィーブルで作られた純正「またたび」を用い、予知夢ができるのは周知の事実である。
それが、どのような作用かは未だ解明の手は伸びていない。
が、今は戦時中である。使えるものは、使わなければいけない。
どのような作用かはともかくとして、未来が見れると言う事実だけで、使い道は多い。
しかし、それは確実なスキルとして高めなければ、使うことはできない。
その為に作られた訓練所がここである。

「いいにゃ!パパさんの[ピー]が[ピーー]になり、ママさんの[ピー]に[ピーーー]がお前にゃ!」
「・・・いや、猫軍曹・・・昨夜なにを見たんですか?」

「にゃーーー!口から[ピー]を垂れる前に、サーをつけるにゃ!!」
「・・・・・さー、いえっさー」

「にゃん!おじいちゃんの[ピーー]のが気合入ってるにゃ!!」
「サー!!イエッッサーーーー!!」

「よろしいにゃ!じーーっくり可愛がってやるにゃ♪」
「・・・うぅ、似合わないからやめて下さい・・・」

また、「またたび」の使用は猫の体に負担をかける。
依存症を生み出すわけにはいかないのだ。その管理は必要不可欠である。
その為、それぞれの訓練者には指導猫がつき、訓練を手助けするのだ。
戻ってこれない、などと言う事態を起こさない為にも。

「いいにゃ!お前は、カエルの[ピー]を[ピーーー]した値打ちしかないにゃ!」
「もういいですよ!猫軍曹!訓練を続けましょう」
猫軍曹(仮)は不満そうな顔をしながらもたずねて来る。
ついでに、救急箱から絆創膏と消毒液を取り出している。

「それで、なにを見たのかにゃ?」
「なにか門をくぐり抜けたと思います。その後に、おやき弁当がどうとか・・・?」
手当てを受けながら、説明をする。

「お、おやき弁当・・・そんな甘そうなお弁当はいやにゃー」
「いや、おやきは甘いのばっかりって訳でもないですけど・・・ご飯には合わないですねー」
しかし、猫軍曹(仮)は猫の手なのに、器用である。

予知夢での難しい点は、いかに記憶を残しておくか、である。
あの、不思議な場所で如何に意識の覚醒をして、情報を記憶してくるか。
持ち帰れなければ、どんな情報を見たとしても、価値はないのである。

「それにしても、ジョンは門を見るのにゃー。私の場合は、海だにゃー」
「海ですか?」

「そうだにゃ。毎回、予知夢を見るたびに海に飛び込む夢を見るにゃ。泳げにゃいのに。」
「・・・それは大変ですね」

「大変だけど、慣れたにゃ♪ これでも的中率は80%を超えたエースだにゃ!」
「ふむ、訓練あるのみ、ですね。」

「そうだにゃー♪ ジョンも頑張るにゃ!」
「ええ、がんばります。」

     =***=

「それじゃ、そろそろお昼だにゃ。連続でのまたたびの使用は控えるにゃ。休憩だにゃ!」
「そうですね。それじゃ、ご一緒しましょう。」

二人(両方猫であるが)で休憩室へと進む。
訓練所では、昼食の配給がされるのである。

「きょおーの♪ ごはんーは♪ なんだかにゃー♪」
「あらあら、ジョンくんに指導官さん、いらっしゃいー」
今日は、配達のお弁当のようだ。配達のおばさんがちょうど運び終わった所のようである。

「今日の昼食は、なんと、魚の塩焼き弁当よー」
「にゃ、にゃんと♪ 魚の塩焼きにゃっ♪」

・・・なるほど、今日見たのはこれか。
的中率はだんだん上がっているようだ。
早く実戦で使えるようになろう。と決意を新たにする。

今日もフィーブルは平和である。

(文:ジョン=ウォーカー)
フリーSSを書いて見たので、投稿します。・・・次はもっと頑張ります(汗)

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
ニャートマン軍曹現るw
でかあさ
2007/06/04 22:48

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