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zoom RSS 【第一級文族試験課題】提出者:へぽGS@フィーブル藩国

<<   作成日時 : 2008/05/21 18:42   >>

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○月×日、晴れ。
 今日もペルーはいい天気だ。この時期の我が故郷は雨が酷いのだが、この国の気候は雨ひとつぶの気配も無い。

 かくして、私は今日も今日とて文化遺産の上の空を眺める事に終始するのである。幸い、食うに困らぬ自由人の身、伴侶の一人もいない独身男性生活ではあるが、これも一つの生き方だと割り切ってる。

 昨日のホームパーティでは友人に手製のの料理を振舞った。幸いにして自慢の料理は好評を持ってこの国の友人達に受け入れられたが、何故か我が母直伝の特製バナナミルクだけはウケが悪い。味覚がおかしいとか散々な事をいわれた。ペルーの人々は和食好みなのだろうか。

 この際、酔った勢いで、「ナスカの地上絵はバナナで描かれたのだ!(だからバナナミルクはすばらしい飲み物なのだ)」と自説を披露してしまい、バナナミルクとは違う意味で大変ウケが取れてしまった。先祖代々研究しているこのテーマは、やはりこの時代も大衆に認められた話ではない。

 とはいえ研究は最終段階だ。
 問題は、なぜバナナなのかということだ。

***

 ……我々が良く知るバナナという果物は、原産国をたどると東南アジアであるといわれている。
 反して私の研究対象であるナスカの地上絵は南米はペルーであり、アメリカ大陸にバナナが伝来したのは、ナスカの地上絵が描かれた年代に比べればきわめて最近の出来事である。

 こういった経緯から考えて、当時のナスカ文化の人々がバナナを食していたと証明する事はきわめて難しい。無論、原産種としてバナナに似たような「別の」食物があったのではないかと推測する事は可能なのだが、そちらは机上の空論と言うか、「私の自説」よりもさらにこじつけのような推論でしかない。

 私がいつものように、そういったもやもやを抱えてカリフォルニアの自室に戻ると、珍しい事に同居人が一人、ギターコンサートの最中であった。

「やぁ、その様子だとあまり芳しくはなかったようだね」
「学会はいつもそのようなものさ。最近では僕の事をドクター・バナナだなんて呼ぶ奴も珍しくなくなった」

 彼ははるか遠方の日本からはるばる音楽のために来訪したミュージシャンで、行きつけの喫茶店で意気投合して以来、こうしてルームシェアをしている。
 私がイメージする日本と言う国はサムライやニンジャといったオリエンタルな神秘を秘めた国なのだが、彼にいわせれば大変息苦しい、ワーカーホリックばかりの国だと言う。そういった息苦しさに耐えかねて渡米した彼と、考古学者としてははぐれ者の私は、社会への不満だとか、ままならない世の中だとかに少なからず意気投合するところがあったし、現実的な問題として日々生きていくドル紙幣も心許なかったのである。

「もう少し音楽活動が軌道に乗れば、君を研究に専念させてあげる事も出来るんだが」
「おいおい、私が戦っているのは先祖代々の誇りのためであって、東洋人の力を借りるつもりはないよ」

 彼は日本人で私はネイティブアメリカン。どちらもこの国では少数派の生き物だが、民族の誇りだけは忘れないようにしている。
 彼は肩をすくめて、またギターに専念し始めた。お互いこういったやり取りはいつもの事で、私もシャワーを浴びて簡単に夕食を取ることにした。少々強く言い過ぎた事を謝罪するのは、冷蔵庫に愛するバナナが入っておらず、いつものように彼の料理の世話になった時であった。全く持って日本人の料理と言うのは魔法のように食材を駆使すると感心する。

***

 ナスカの地上絵というのは、南米ペルーのナスカ側付近に存在する巨大な絵のことである。
 中でも鳥の絵が有名だが、それ以外にも多数の象形化された動植物が描かれており、何故描かれたのか、何の為に描かれたのか、いまだに専門家の間でも意見が割れる。
 中には航空写真から見下ろさなければ全容がはっきりしないほどの巨大なものもあり、それは地上絵のミステリー性を高める要因になっていた。

 ただし、これを描くこと自体は差ほど難しい話ではない。無論、精密な描写、古代文明ゆえに動員される人数などを考えれば、容易な話ではないが、エジプト文明に見られるピラミッドや、中国に存在する万里の長城などをはじめ、ナスカの地上絵に勝るとも劣らぬ古代建造物というのは世界各地に点在している。

 先から語っているとおり、私はこのナスカの地上絵が描かれた際、動員された人々がバナナを主として食していたと唱える世界でも有数の珍妙な考古学者なのであるが、この論説には二つの大きな問題を抱えている。
 ひとつは、先述した、バナナが南米大陸に伝来したとされる時期より、地上絵が描かれたのははるか昔であるということ。
 もうひとつが、地上絵を描くまでにかかる年月、大動員を行うには、莫大なバナナの分量が必要になったであろう、と言う推定。分量を出来る限りで推定してみたところ、26万5000トン〜27万トン弱、間を取って約26万7000トンものバナナが必要になるということだった。これはナスカ地方全域に広大なバナナ林でもなければ到底不可能な収穫量である。

「はたから聞いていても、無理難題にしか聞こえないね。いや、正確に言うなら、不可能だ。無論、それを研究する君は気分を害するだろうが……」
 私のいつもの論説を聞いて、同居人の音楽家はため息をついた。朝のコーヒーと共に口をついて、彼に愚痴をこぼすのが私の朝の日課になっている。こういうとき、それをいつも聞いてくれる彼は良く出来た人格者だと思うものだ。
「だが、そうなると、私の家系は先祖代々嘘吐きと言う事になる……」

 ここで立ちふさがる問題は、我が一族に伝わる古文書の存在だ。
 古文書といっても、書物ではない。ナスカ文化当時に製作された土器だ。現在はこの地区の博物館に展示されている代物である。
 どういった由来で、どういった経緯で土器が我が家に持ち込まれたのかは判らない。先祖をたどればナスカ文化時代にそこに生きた人々につながるのかもしれないし、彼らからさまざまな手を経て譲られたものなのかもしれない。

 ともかく家宝のような扱いをされていたものの正体を確かめようとしたのが私の三代前にいたご先祖であり、何代かを経てさまざまな調査が行われ、ナスカ文化時代の産物である事が判明し、かつそれが、ナスカの地上絵と、それを描くのに使われた大量のバナナの存在が記されていた。
 本当ならばそれは世紀の発見であるはずなのだが、まぁ現実問題としては先述したようなさまざまな問題が立ちふさがり、私の代にいたっていまだ実証されてはいない。

「しかしそれでも君の言う説が正しいとなると、これはもう、ありえない事が起こったとしか考えようが無いな」
 ティーカップを洗おうと席を立った彼は、何気なくそんな事を口にした。
「ありえない事?」
「ああ、だからさ。たとえば宇宙人のUFOだったり、ファンタジックな魔法だったりさ。そういう、現代で証明できない存在が関与して……ナスカの地上絵を描いたとしか。そうでもなければ、26万7000tのバナナで、ナスカの地上絵は描けない」
「これはまた、ずいぶん非現実的な話だな」

 またジョークか、と思って笑って振り向くと、彼はいつに無く真剣な顔で洗い物をしていた。

「君が言っていることも、同じくらい非現実的なんだろう?それは君自身が証明している。僕はそれを信じたいと思うし……僕には学が無いからこんな事しかいえないけども」
「気持ちはありがたいが、判らない事を宇宙人や魔法のせいで片付けていたら、SF作家にだってなれやしないと思うぜ」

 私は席を立った。予約した飛行機の時間が迫っていた。

「じゃあ一体、今の君はどう説明をつけるっていうんだい?」
「考えられる有力なケースは、古代に生息していたバナナが、南米大陸から跡形も無く絶滅したって事さ」

 そう返してやると、さすがに彼は面食らったように目を丸くしていた。

***

 私はナスカに絵を描いている。
 しかし私は疑問を感じてもいた。
 私はナスカに絵を描いていいのかと。

 ナスカは豊かな土地だ。川に挟まれた土地には豊かな木々が生い茂り、獣や走り、果実が豊富に実った。
 我等が王はこの祝福された地に絵を描く事を決めた。なぜかは私にはわからないが、巨大な絵を描く事はナスカにより大きな恵みを与えるだろうと言う話であった。

 しかし絵を描く為にはこの地にある木々を切り倒し、草を抜き、土を掘りぬく必要があった。
 私の家は代々人々を導く立場にあり、人を使ってこの作業を進めていたが、何度も何度も木々を切るうちに、獣を追ううちに、大地が悲しみの声を上げているような気がしはじめた。
 大地を掘り、木の根を抜き、倒すと、まるで我が子を妻から奪い去り、地に投げ打つような気持ちになった。
 そしてその声は、日を重ねるごとに、強く、強く私の耳に響くようになった。

王の決定は絶対であるが、私はせめて大地の悲しみを鎮める方法が無いかと思案し、ひそかに友人に相談するようになった。

 そのうちの一人は、優れた器を作る者であり、彼は私にこう言った。

「器に木々の文様を描き、王に謙譲するのはどうだろうか。王がその器を用いるという事は、大地への感謝の証になるだろう。大地へ感謝を示せば、きっと大地の怒りも静まるに違いない」

 彼は、次に作る器の文様を考えていた所だと語り、自信を持って答えた。

「私の器は度々王に謙譲しているから、すばらしい器を作れば今度もきっとお気に召す事だろう」

 私はどんな文様を描くのが一番良いだろうか、と訪ねると、彼はこうも答えた。

「いくつか考えはあるが、我等がいつも食べている果実はどうだろう」

 彼が言う果実は、確かに私も毎日切り倒し、その実で腹を満たしていたから、なるほどそれなら良いだろうということになり、彼にその器を作る事を頼んだ。

***

 私はいつものように南米に飛んだ。しかし今回はナスカのあるペルーではなく、その周辺各国である。

 ペルーからボリビアにかけてはアマゾン川が流れているし、エクアドルは現在有数のバナナ産出国である。アマゾン川一体は膨大な熱帯雨林を形成している。ナスカ一帯にバナナが生息していたのならば、こういった周辺地域にその痕跡が残っていてもおかしくは無い、と踏んだのだ。

 結論から言うと、この仮説は外れる。周辺地域でそういった痕跡を発見する事は私には出来なかった。
 だが、無駄足ではなかった。この結論は、私のもう一つの仮説を、より確信付ける結果となった。

「ナスカにはバナナがあった。そして周辺地域には無かった。この二つの論理がもし正しいのであれば、ナスカのバナナはきわめて限定された一部地域だけに生育しており、結果として絶滅したんだ」

 話のスジだけは通る。問題は、バナナがあったという確信はあれど、人を説得できるだけの証拠を手に入れていない事だった。
 私は帰路の途中、大きくため息をついた。ペルーとボリビアにまたがるアンデス山脈の気候は大変寒冷で、息が白くなった。

 発掘調査などやれる金のアテは、私には全く持ってなかった。気候が寒けりゃ懐も寒いのだ。

***
 私は病を患い、床に伏していた。
 私は昔ナスカに絵を描いた。
 しかしそれが間違いである事を、今思い知らされていた。

 絵を描いてしばらくすると、川の水があふれ、度々地上絵に流れ込むようになった。王はこれを神の試練であるといい、私は度々地上絵を手直しし、崩れぬよう手を加える仕事を命じられた。
 そして地上絵はその度に川の水に耐え、流れ込む砂と岩に耐えるように描かれたが、その度にナスカの地は水に流され、砂と岩に押しつぶされていった。
 私はもう起き上がる事もままならぬ体となったが、私が昔見ていたナスカはもはや無い。そこには荒れ果てた荒野に、地上絵が点在するだけになった。

 ああ、何ということだろう。もう少しすれば、あの豊かなナスカを語り継ぐモノは、私の友が王に謙譲したあの器だけになってしまう。私にはそれが哀しかった。

***

 私は病を患い、床に伏していた。
 風邪だった。
 
 アレから再びカリフォルニアの自室に帰って来た私は、どうにか発掘調査が必要な場所だけでもアタリをつけようと夜を徹して研究に打ち込んだ。少し体調が悪い気はしたが、これが終わらねば話ははじまらんと意気込んだ結果、イスから立ち上がった拍子に倒れて動けなくなり、同居人に発見されてベットに担ぎ込まれる事態に陥ったのであった。

「全く、変な風土病でも貰って来たのかと思ったじゃないか。ただの風邪でよかったよ」

 市販の風邪薬でどうにか熱も引き、本当は医者に見せた方がいいんだが、とぶつぶつつぶやいていた同居人だが、まぁその辺は仕方の無いところだ。貧乏暮らしをしている我等は、そうそう医者の世話になるわけにもいかない。

「そういう事情もあるんだからさ……お互いあまり私生活に口は挟まない約束だったけど、さすがにこれはどうかと思うね、僕は。お互い体が資本でしょうに」

 同居人は終始呆れ顔であったが、忙しい合間を縫って世話を焼いてくれた。はて、そういえばこの音楽家志望の自由人が忙しいというのはあまり見かけぬ話なのだが、どうしたことか。

「ああ、まぁなんだ。音楽活動が軌道に乗りそうなんだ。上手くいったらこっちでデビュー出来るかもしれない。こっちで人気が出たら、日本の方でも売り出せるかもしれないし……」

 彼はなにやら少し恥ずかしそうに語った。
 なんとこの同居人、長年の夢がかなう事が間近であるらしい。

「そんなときにこんな学者崩れの世話をしている場合じゃないだろうに」
「“武士の情けでござる”ってね。サムライの心意気さ」

 日本と言うのはつくづくいい国だな、と私が笑うと、彼は珍しく頷いた。

「僕もアメリカに来て、君に会うまではそんな事を考えた事は無かった。だけど君が自分の先祖に誇りを持っている姿を見ていると、僕も少し、そういう事をしてみたくなってさ。そう思うと不思議なもので、何というか、音楽にもそういう部分が現れる気がしてね。だから君には感謝している」

 ベットの横で私の書斎イスに腰かけながら、彼は真面目な顔でそう言った。

「そりゃ、持ち上げすぎだよ。私はまだ何一つ結果を残せていない、ただの学者崩れだ」
「それじゃ、もし君が結果を残せたら、僕の評価は適正って事になるのかい?」

 その言葉に、私はベットに横たわったまま天井を見つめ、もらした。

「難しいな。研究は行き詰っている。確証のない発掘調査に付くスポンサーはいないし、私には持ち合わせも無い。それに……」
「スポンサーのアテならある」

 彼は私の言葉をさえぎって、私の視線の先に、輝くCDを差し出した。コンピュータを使って印刷したであろう、いつか聞かせてもらった曲のタイトルがプリントされている。
 いや、その脇に、何の冗談か、ナスカの鳥の絵と、それを描くようなバナナが、ロゴのようにマーキングされていた。

「こいつが売れたら、金が出来る。もちろんそれだけじゃダメだろうけど、もっと有名になって世界的に売り出す事が出来たら、きっと君の研究費用も……」
「だから! これは私の一族の問題で!」

 私は渾身の力で差し出された彼の手をつかみ上げ、ベッドから無理やり起き上がって彼の襟元につかみかかった。
 しかし同居人は全く動じもせず、私の暴挙をしっかりとその体で受け止めて、こういった。

「家族になればいい」
「……何?」

 私の頭がぶり返してきた熱とかその他もろもろで真っ白になっていると、彼は意を決したように私の目を見て言った。

「僕が君の家族になれば、一緒に君の夢を追っても構わないだろ。僕は君の夢が叶う所を見たいし、もし万が一叶わなかったとしても、その時は……」

 私は大変恥ずかしい事に、何を言おうとしたか判らなくなってベッドにもぐりこみ、反撃が出来ないので熱が下がるまで待てとか、弱っている時にそういうことを言うのは卑怯だとか、まぁ情けない台詞を吐くに吐いて、そのまま薬が効いて眠りに落ちた。我が人生最大に情けない日であった。

***

 私の父はナスカに絵を描いた。
 私の父はその事を生涯悔いていた。
 私はその無念を晴らす為、王の宮殿に忍び込み、かの器を盗み出す事に成功した。

 この器はあのような王が持っていて良いものではない。これは後の者に、豊かなナスカを伝える為のものなのだ。
 私は準備した食料と道具を持ち、北を目指した。王の支配が及ばぬ地で、この事を誰かに語り継がねばならない。後の者に、豊かなナスカの事が伝われば、きっと父も安らかに眠れる事だろう。

***

 ○月△日、晴れ。
 今日もペルーは快晴だ。

 我が最愛の両親は、今日も発掘作業に精を出している。一人息子の私はといえば、今日も今日とて文化遺産から空を眺め、青空の下で研究成果を日誌にまとめる仕事をおおせつかっている。

 私がペルーに来てからもう1年になろうとしている。あまり両親の夫婦愛にあふれた晩婚生活を邪魔するのは気が引けたものだが、やはり研究が最終段階に為った事で、母は活発に走り回っており、ストッパーとしての父もそろそろ限界であった。男性二人がかりでフォローしてようやく無理なく仕事を回せるようになる辺り、いい年して呆れた母だと思うものだが、父に言わせれば結婚前からこの調子だという。いや全く持ってエネルギッシュな母である。
 
 先日は父の元に音楽会社のマネージャー氏が遠路はるばるやって来ていて、次の楽曲の打ち合わせをしていた。本当はライブツアーの計画もあるらしいのだが、父はこちらの作業が落ち着くまで、ペルーを離れる気はないらしい。

 発掘はついに大詰めを迎えていた。発掘地点からは母が長年積み上げた数々の自説を証明する証拠品がいくつも出土してきており、それらはまだ決定的な数と質ではなかったが、少しずつ終着点に近づいているといえた。

 父の出すCDには、未だバナナで描いたナスカの鳥の絵が父のロゴとして描かれて続けている。それが、本当にこの地にあったと証明されるまで、さほど時間はかからないだろう。

 遠くから誰かの声が聞こえる。両親だろうか。

***

 私の一族は代々ある器を受け継いでいる。
 これははるか南から伝わったもので、伝説によると、そこには豊かな地があり、木々が生い茂り、そこには人を生かす、美味なる果実が実っていたと言う。
 
 最近は海を越えてやってきたと言う異邦人たちが我等の土地を奪おうとしきりに攻め込んでくる。この器をいつまで守っていけるかは判らない。なので私は、この器にビーズで作った鎖を結び、我等の言葉で伝説を残す事にした。
 もし我々が死んだとしても、我々の言葉が死ななければ、この器の伝説はきっと生き残る事だろう。

***

「あのな」
「何だい」

「この前の話なんだが」
「うん」

「凄い時間かかるぞ」
「そうだね」

「私らが生きているうちに終わるかどうかもわからん」
「その時は後の代に残せばいいよ」

「正直な所お前がバカにしか思えない」
「まぁ君ほど学は無いね、残念ながら」

 彼は笑って。

「じゃあ、仕方ないな」

 私も笑った。
***

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