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zoom RSS 情報士官(職業4)

<<   作成日時 : 2010/11/01 23:34   >>

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ヘッドセットを着用し、情報の世界で戦う情報士官。
情報を扱う彼らは、理性と知恵をもって、昼も夜もなく戦い続ける。




L:情報士官 = {
 t:名称 = 情報士官(職業4)
 t:要点 = 理知的,ヘッドセット,ウェーブ
 t:周辺環境 = 畑
 t:評価 = 体格4,筋力4,耐久力3,外見5,敏捷6,器用7,感覚8,知識9,幸運7
 t:特殊 = {
  *情報士官の職業4カテゴリ = ,,派生職業4アイドレス。
  *情報士官の着用制限 = ,,着用制限(根源力200000以上)。
  *情報士官の情報支援能力 = ,任意発動,自らを含む乗り物カテゴリの部隊に全能力+3の修正を与える。同能力重複適用不可。
  *情報士官の情報戦能力 = ,任意発動,情報戦行為が出来、このとき+5の修正を得る。
 }
 t:→次のアイドレス = OR(技術),情報部(組織),女性士官(職業),携帯電話(アイテム)


周辺環境の修正について



「宇宙怪獣とか色々と敵さんも動いて来てるね」
「もう終盤戦だし。最終回に向かうので、味方のロボット総出演とか、敵幹部が巨大要塞で突っ込んでくる時期だよね」
「…それはともかく。今まで色々な人たちに助けてもらったから、恩返しをしたいところだけれど出せる数値が…」
「まぁ、やれることを確実にやっていきましょ。努力して、みんなで頑張ればなんとかなりますよ」
「小さな火も二つ合わせれば、炎になる。鍛えて鍛えて鍛えまくって、限界をぶっちぎったウチラが協力しあえば、すごいことになるかも!」
「そもそもフィーブルって、英語で弱々しい、病弱な、消えそうな光とかといった意味の言葉だからね。それが集まって輝き始めるのは、この国が目指すべき姿と言えるかもしれないよね」
「うんうん!」

 初志を思い出した人々の会話 10110102



目次:
<情報士官の概要>
<フィーブル藩国の軍事史>
<フィーブル藩国情報軍>
<情報士官について>
<情報戦技能の習得>
<情報士官による情報戦指揮>
<猫やパイロットの情報士官>
<女性の情報士官達による風紀運動>
<情報士官の着用制限は根源力20万>
<宇宙における情報戦>



<情報士官の概要>

 情報士官とは、主に情報を扱う機関に所属する士官クラスの軍人を意味し、本ページではフィーブル藩国の情報軍および情報士官についての説明を行う。なお、情報軍および情報士官の設定において、TLO技術などは使用されていないことを、ここに明記する。



<フィーブル藩国の軍事史>

 フィーブル藩国という国がある。
 極北の地、北海島に位置する元は砂漠だらけであり、今は畑だらけの穀倉地帯となった西国の藩国である。一見して牧歌的な藩国だが、スーパーロボットの呼び声が高い撃雷号及び自由号を生み出し、現在では帝國の越前藩国と並び称される、共和国の情報戦国家として名が知られている。

 歴史的(設定的)背景を見れば、このフィーブル藩国の情報軍は、陸軍から生まれた組織である。
 フィーブル藩国の軍事史を紐解けば、歩兵を機械化技術で強化したサイソルジャー(西国人+サイボーグ+歩兵)から始まり、彼らが後年、情報処理能力に優れていることが証明されて情報処理技術を付加されたものがサイハッカー(西国人+サイボーグ+歩兵+ハッカー)である。これらがシーズン1の出来事であった。

 シーズン2では、フィーブル藩国の復興と共に情報ネットワークが整備されると同時に、治安維持や本格的な情報戦部隊として、サイハッカーのギーク化が進められ、電子の海を征するためのバッカーニア(高位西国人+歩兵+ハッカー+ギーク)が生まれる。そこからさらに近年、地上戦闘情報共有システムの開発と共に、情報戦歩兵の精鋭としてバトルハッカー(高位西国人+ハッカー+ギーク+バトルハッカー)が組織されたことは、まだ記憶に新しいだろう。

 情報軍が正式に組織されたのは、この頃であった。
 陸軍の一兵科であった情報戦部隊が独立して情報軍が組織された背景には、フィーブル藩国および共和国を、この小さな藩国が、本気で情報技術を用いて守護するという、その決意の表れだったのである。(もちろん共和国側に情報戦を実戦レベルで扱える藩国が他になく、またパイロットや猫系といった他の枝では活躍や運用などが難しかったという話もあるが、本ページではそのように説明を行う) 情報軍は、藩国のため、共和国のため、そして何より国民のために奮われる小国の意地であり、現実と電子の世界で戦う軍人達の城であった。



<フィーブル藩国情報軍>

 情報軍は、平時においては藩国や共和国などの国防のために、軍事情報に属する情報資料の収集・分析や、人物、経済、政治、地理、天候などの情報資料の収集と分析、データベースの作成、情報通信などの保全や防諜、情報技術の開発や情報戦の研究などを行う。主に上層部からの計画に従って情報に関する任務の遂行を行うことが多く、収集した情報の分類や評価付け、記録や処理なども行う。これらの情報は7割が公にされているものなので信頼性や信憑性のチェックが行われ、最後に情報を必要とする指揮官や組織などに配布される。

 そして有事の際、情報軍はC4Iを基本概念としたシステムによって、軍事行動や情報戦を行う。
 C4Iとは、指揮(Command)・統制(Control)・通信(Communication)・コンピューター(Computer)に、情報(Intelligence)を加えた略語であり、現代の戦争における情報と処理、通信品質を決める重要な概念である。ニューワールドではナンバリングイベントなどによって統合作戦が多く行われることから、相互運用性(Interoperability)を重視する関係でC4I2と呼ばれることもある。

 これらはネットワークを中心とした高次の戦いを想定するものである。
 現代戦において、実際に交戦する時間というものは戦争において一部分でしかなく、如何に正確な情報を集めて処理し、情報や意思決定の伝達を迅速に行うかで大部分が決まる。藩国の防衛や共和国の統合作戦などの有事において、情報軍はこの役割を果たすと同時に、機略戦における優位性の確保を目的としている。機略戦とは簡単に言うと意志決定の速度の戦いであり、これによって現場の戦闘指揮官の性格や自主的な判断や兵士の練度などに拠らず、全体の情報共有と迅速な意志決定の伝達によって、敵の先手を打ち、確実に戦況を有利にすることを目的としている。

 戦闘の流動化や体系の複雑化が激しいニューワールドにおいて、C4Iシステム構築の重要性は大きく、戦術級情報システムである地上戦闘情報共有システムの開発および運用ノウハウなどを持つフィーブル藩国の情報軍は、このC4Iシステムの整備と充実に全力を傾けた。具体的には、作戦指揮系統と情報活動系統の2つに分けて、例えば作戦指揮系統には、戦略級、作戦級、戦術級、交戦級のシステムが構それぞれ築されて、各階梯で情報の共有が行われている。こうしたこれらのシステム開発や研究は、今後も続けられていくことだろう。

 しかし、これらの高度な情報システムが、全く役に立たなくなる事態がある。
 例えば通信回線が確立されていない地域である。フィーブル藩国では越前藩国の産業育成による通信事業を受けて、藩国内に超高速回線の敷設や通信インフラ整備が行われているが、そうでない場合はシステムによる支援を受けることは難しいだろう。そしてそれ以上の事態として、敵による情報技術を用いた攻撃、情報戦(電子戦)が最大の問題である。軍事の高情報化が、すなわち情報技術の恩恵を受ける以上、技術力が発展すればするほど、その依存度も大きくなる。例えば宇宙戦などは、情報戦で敗北したら最後、本当に何も出来ない可能性になる可能性が高く、他にも経済システムに介入されれば、帝国や共和国の経済にとってどれほどの打撃となるだろうか。ちなみにこの2つは、すでにニューワールドで実際に発生したことのある情報戦であり、決して危険を誇張しているわけではなく、そうした責任が情報戦能力を持つ藩国にあることを、充分に理解しなければいけない。
 
 よってフィーブル藩国の情報軍は、情報戦部隊を保有しており、情報戦および対情報戦における軍事的な研究や新技術開発などを熱心に行っている。これは電子の世界における精鋭の中の精鋭であり、冗談抜きでニューワールドを電子的に守る最後の盾として考え抜かれた、徹底した教育や訓練が行われている。よって、基本的に情報軍には情報戦を扱えない人物はおらず、バトルハッカーは情報軍の中では、情報戦および対情報戦を行う部隊のひとつとして位置している。

 このように、C4Iシステムを中心に国内外の組織や各部隊と連携すると同時に、情報の暗号化や解読、情報や計算力を元にした作戦の立案も行い、また情報戦および対情報戦を行う。平時にせよ有事にせよ、情報軍からの情報を必要な指揮官や組織が受け取った結果、さらに情報任務が発生することが多いので、忙しいところである。

 情報軍は、基本的に後方支援がメインであり、どちらかといえば地味なイメージがある。
 敵と直接的に戦闘を行うことも基本的にはないため、敵を華麗に撃破して目立つといったこともない。
 それでいて情報の重要性や確度によっては、間違いでした、では決して済まない責任が発生する。

 しかし戦争が格差や空白が起こすのであれば、格差や空白は、情報によって明確となることもある。
 軍事的・経済的・政治的・社会的・科学的・環境的・地理的……これらの格差や空白を把握することは国防の常であり、よって近代戦は情報との戦いから始まるといっても良いだろう。電子妖精や電子の女王、大型PCや超大型PCといった情報技術を用いて、平時と有事における情報の軍事的な使い手こそが、フィーブル藩国の情報軍といえるだろう。



<情報士官について>

 士官とは、陸軍でいうところの将校であり、少尉以上の武官を指す用語である。
 少尉より下の階級は下士官や兵と呼ばれるが、フィーブル藩国の情報軍における情報士官は、基本的に情報軍養成学校を含む専門の高等教育や訓練を受けており、任官後は、情報軍の作戦を計画して命令を下す、指揮官といった兵の上に立つ立場となる。

 情報軍養成学校では、情報軍軍人としての教育や訓練などが徹底して厳しく行われる。
 そもそも情報軍は、作戦によっては陸軍や海軍や空軍や宇宙軍と統合作戦を行うことが多いため、軍人としての基礎能力や知識などは当然のように求められるし、或いはその性質上、どの軍よりも軍事に長けていなければいけないとも言われている。

 入学については、小中高の学校や、大学からの入学コースもあるが、基本的に推薦や厳しい試験などの入学によるエリート育成を目的としている。しかし厳しい分、政府から助成金の援助なども受けられる他に、計算能力の高い生徒ほど歓迎される傾向にある。また、入学試験に合格すれば猫でも入学することが可能である。

 基礎的な教育の他に、最低限の戦闘訓練も行われる他、重要視されるのは情報に関する教育や訓練である。
 情報を処理する技術や知識の他に、ある程度の情報処理技能の資格などは、持っていなければ入学できないか一定期間中に取得しなければ退学となることもある。

 そしてそれ以上に、情報や情報技術などを「どのように扱うか」という点について教育や訓練が行われる。
 知識は学べば良く、計算能力はある程度の天性と訓練で、技能は努力して習得すれば良いが、情報士官の現場では、それらをどのように運用し応用するかが重要であるため、より実践的な教育が行われるのである。これを情報士官では知恵を育てるという。

 同時に、己の一時の感情に支配されず、物事を論理的に考えて判断する能力も育てられる。
 情報士官が苦手とするものは、数字として表示されないものや情報で計ったり制御することが出来ないものである。例えばそれは人の心であり、時に優秀な情報士官ほど、自分や他人のそういった心が分からなくなることが多いという。情報を扱うのと同様に、情報を扱う人間の心を意識して計算できる情報士官は優秀であり、そのため情報軍養成学校では、一時の感情に支配されず、物事を論理的に考えて判断する理性的な人材の育成にも力を入れているのが現状である。

 理性と知恵の二つをもって、これを理知的といい、これは優秀な情報士官を指す言葉となった。

 また、フィーブル藩国の情報軍軍人としての条件である情報戦の技能については、最高の環境で学ぶことが出来るのだが、これはあるレベルまで技能を保有していなければ、卒業することが出来ない仕組みになっている。また、入学の際には、情報軍養成学校において学んだ知識や技術などの軍事機密を、流用や他国に漏洩しないようにする、厳しい手続きが行われる。情報戦技能の保有者は藩国で情報が登録されており、何か事件などがあった際には照会されて疑われるというわけである。このように、情報軍養成学校では技術的に求められる負担が大きいため、かなり厳しいエリート学校ということでフィーブル藩国の学生達の間では認知されているようだ。

 卒業後は、情報軍の各部署の各部隊に配属となる。
 任官すると、情報士官の制服や、小型の携帯情報端末、高機能ヘッドセット、そして拳銃などが支給されるが、基本的に拳銃が使用されることはない。あくまで拳銃は護身用であり、あえて戦場で携帯しない者もいるが、これは「情報士官が動く時は、全てが計算通りでなければならない」という強い意思表示である。それは情報士官があらゆる情報を扱っているという自負であると同時に、計算外の要因で危険にさらされることは最大の恥とする現れである。もちろん常識的に考えて拳銃を携帯をしている情報士官もいるが、もし何の武装もしていない情報士官が戦場にいるのなら、それは本物の情報士官であると考えたほうがいいだろう。

 任官した情報士官は、同期や現役の情報士官と協力しつつ、下士官を指揮し、さまざまな情報活動に従事する。
 その内容は<フィーブル藩国情報軍>で記述した通り。情報を収集し、分析し、計算を繰り返し、情報という世界で戦い続ける。そこには昼も夜も休みもない。なぜなら、情報とは常に変化し動き続ける生き物だからであり、そこには昼も夜もないからである。よって情報軍には昼寝をするための場所が設けられているのだが、よく猫の情報士官がサボってごろにゃんしてるという噂もある。



<情報戦技能の習得>

 情報士官を含む情報軍軍人は、情報戦技能を必ず習得していなければいけない。
 情報戦技能は、情報の収集や処理、データの送受信、通信能力に暗号化やウィルスなどのプログラミング、情報インフラの構築や整備、ハッキングや対ハッキングなど、情報軍の軍務に非常に適した技能である。フィーブル藩国の情報処理技術が発展すると共に、情報軍では必須技能となった。

 情報戦技能の習得は、一般の情報軍志願者や情報軍養成学校などの士官コースのそれぞれで、一流の情報戦技能者である教官によって厳しい教育や訓練が行われる。教官は基本的に情報軍の軍人であり、時には教官としてウィザードやグルと呼ばれる人物が雇われることもある。

 情報戦技能を取得するための過程は、座学と実技に分けられる。
 座学では、一般コースでも士官コースでも、ある程度の情報処理能力がなければ情報戦技能についての教育は行われないため、集中的に「情報戦とはどういうものなのか」についての教育がなされる。

 情報戦の歴史についての知識、情報戦や情報技術が担う軍事的な役割、ハッキングやプログラミング、防壁などの知識や技術、最新の情報技術や機器などが叩き込まれることで、情報軍として国や民を守るための、一流の情報戦技能者が育てられていく。優秀な情報戦技能を持ったハッカーであれば退屈かも知れないが、何事も基礎が肝要であり、試験なども行われるので脱落者も少なくはない。

 知識を得ると共に、実技を兼ねた座学が増えてくる。
 プログラムの作成や、データの暗号化、防壁の構築や突破など、より実戦的なものに内容が遷移し、そして訓練生同士での情報戦などの本格的な実技によって、訓練生達の成績が記録されていく。そして訓練生の多くが情報戦行為を可能となる頃には、分析力や判断力などを育てる訓練が始まる。技能は技能に過ぎないため、今度はこれを使うための訓練が行われるのである。

 この段階で、訓練生によるチームが組まされることになる。
 この時、一般志願コースでは個々の情報戦技能を伸ばすと同時に、情報士官コースでは情報戦部隊を指揮する方面に特化して、徹底した教育や訓練が行われた。この違いの理由は後述するため、ここでは省略する。

 実戦を想定した情報戦シミュレーターでは、仮想敵との情報戦で、状況に応じて情報の取捨選択や収集や分析や対策などが行われ、情報の奔流に押し流されていた訓練生達も、数をこなし教育を受けて学習することで洗練され、判断や情報処理の速度の向上も顕著となっていく。ここでは情報戦が、どのように味方部隊に貢献できるかなどの学習が行われる。情報支援や、誤情報による誘導や攪乱など、味方の戦力を最大限に引き出し、常に大局的な視野を忘れないようにしつつ、最速かつ最短の選択で最大限の効果が発揮できるよう、情報戦の強さや、同時に弱さを学ぶこととなる。

 なお、フィーブル藩国の情報軍では、猫や元パイロットや整備士といった国民でも、試験に合格すれば情報軍軍人になることが出来るのだが、情報戦技能の座学や実技については、それぞれの希望によって専用のカリキュラムが用意されている。これは猫やパイロットや整備士を情報軍に迎えるための特別コースであり、内容によっては最低限の情報戦技能の習得で終了できる。なぜ情報軍がそうした人材を求めているかについては後述するため、ここでは省略する。ちなみに、猫については猫専用のキーボードなどが用意されている。

 情報軍による情報戦技能の教育や訓練は厳しい。
 その厳しさは、情報戦を正しく理解し、国や民を守るためにその技能が振るわれるようにという、情報軍からの願いでもあった。フィーブル藩国の国民は、過去のTLOによる災禍を教訓として、技術に対して流されることなく、また孔明先生の影響か、ある程度の知識水準と学習意欲の高さがあり、その勤勉さと努力によって、多くの情報軍志願者や士官候補生達が、試練を乗り越えて情報戦技能を習得することとなる。



<情報士官による情報戦指揮>

 フィーブル藩国の情報軍は、情報戦で勝利するための存在である。
 それは戦略的または戦術的な情報統制を完璧に行う、というだけの意味ではない。電子空間における戦闘行為、すなわちハッキングおよび対ハッキングにおいて勝利することをも意味している。

 ひとたび情報軍に総力情報戦の命令が飛んだ瞬間、この組織は一個の情報戦部隊として、その組織の姿を完全に変えることとなる。上層部から末端の事務員に至るまで、その情報処理能力の全力を尽くして、この銃声のない戦いを勝つために行動を開始する。情報軍軍人が最低でも情報戦行為が可能であるということは、つまりはそういうことであった。

 そしてこの時。
 バトルハッカーが最強の情報戦歩兵を目指して存在しているのならば。
 情報士官は情報戦において、最強の情報戦指揮者を目的として育成がされている。

 それは、電子の海だけを見据えることに特化しては決して辿り着けない境地。
 現実と電子の世界の両方を見通し、情報技術を操って情報の海で戦う者をさらに指揮することで、飛躍的に情報戦を勝利に近づけるための存在。

 計算機のような処理能力も、機械じみた正確さの技能も、データーベースの如き知恵も、感情に流されない心も。情報戦においては、技術的、速度的、効率的な計算を瞬時に行い、部下に対して最適の指示を飛ばすために全て存在する。それが、情報戦における情報士官の在り方であり、情報戦部隊において情報士官が存在することは、ただの小国に孔明先生がいるレベルの差があると、そう称された。

 電子の海は戦場で、情報軍は城であり、情報戦部隊は騎士団である。
 そして情報戦技能に特化した部下達が騎士ならば、それを統べる情報士官こそは王であろう。情報士官が電子の世界の王として君臨する時、その恐るべき計算能力と瞬間的な判断能力を、まるで剣や盾のように部下に与えることだろう。

 情報軍においても名将や軍神が存在することを証明するかのように、部下達の能力を最大限に引き出し、何もかも運命のように計算して戦果を引き出すその理知的な姿は、ただひたすらに尊敬と畏怖を集めることだろう。

 しかし、それは情報士官が、己の部下を、仲間達の優位性を情報として深く理解しているという、ただそれだけの話なのかも知れない。小さな光が集まって輝くフィーブルの名を体現するように、まるで星の光を束ねた銀河の如く、計算では計りきれない輝きをもった部下達と絆を深めることによって、情報士官は最高の情報戦を行うことが出来るのだ。



<猫やパイロットの情報士官>

 現在、フィーブル藩国の藩国部隊は、情報戦を主眼において編成が行われている。
 そこまでの経緯には紆余曲折があったのだが、これによってフィーブル藩国では、猫や機体に乗ったパイロットの部隊運用がなくなってしまった。第1世界で言うと猫系のアイドレスやパイロット系のアイドレスも着用する機会がなくなったのである。

 これはアイドレスにおける部隊運用として、分隊を前提にした混成部隊が基本的に不便だからである。種類の異なるアイドレスを混ぜた部隊は、有事の際の治安維持などの突発的な運用に弱く、また情報戦の戦力における空白を発生させるわけにはいかなかったことが理由である。他にも派生の枝の問題や、機体を動かすための資源問題などもあったが、概ねそれらの理由によって、フィーブル藩国の猫やパイロットは立場を無くしてしまっていた。

 この状況を少しでも改善しようと声をあげたのが、第1世界のプレイヤー達であった。
 彼らは、活躍の少なくなった猫系やパイロット系のアイドレスのことを、ずっと気に掛けていたのである。第1世界で言うと、情報士官が職業4アイドレスであることから、評価値の底上げにもなり、情報戦可能を最低条件とすれば情報戦部隊に組み込んでの運用も可能になるので、猫やパイロットでも活躍できるだろうと提案した事情がある。

 そこでフィーブル藩国では、情報士官として猫やパイロットなどの任官を可能とした。
 猫は、猫達によるネットワークを構成しており、この方面での情報を担当して貰うことで情報軍の一翼を担って貰おうと考えたのである。そこに情報が、情報の流れがあるのなら、猫の情報であっても収集して分析して利用するのが情報軍である。また、オペレート能力(行為)があることも理由のひとつであろう。パイロットや整備士の情報士官は、これはそのまま陸軍・海軍・空軍・宇宙軍において勝手が分かることや、情報機器の開発や研究などに参加するなど、それぞれが得意な分野で情報軍に貢献できるようになっている。遠い将来、情報軍が専用の機体を開発した時、そこには彼らの活躍があるだろう。そこまでを見越しての判断であった。

 もちろん、いずれも厳しい教育や訓練や試験などに合格して、最低でも情報戦行為が可能とならなければいけないが、ゲームシステム的には職業4アイドレスの取得して反映されるはずなので問題はないはずであり、これをもって出番のない、つまりは過去に活躍した着用アイドレス達への僅かながらの礼を、フィーブル藩国が示したという話である。

 なお、猫の情報士官が、猫専用のヘッドセットを付けて携帯端末をぺしぺしする様子は壮絶な可愛さであり、多くの(主に女性の)情報士官達の心の癒しとなった。



<女性の情報士官達による風紀運動>

 古典的戦争では、男は戦場に向かい、女が戦場に立つことは良くないとされているが、現代戦は総力戦であり、そこには男も女もない。これが良いことなのか悪いことなのかは大きく分かれると思われるが、フィーブル藩国の情報軍は基本的に技能集団であり、そこに男や女の差別的なものはない。

 というより、女だから戦闘に出るのは良くないというのは、女性からすれば男の悪い幻想であり、また情報軍は前線に比べれば自分が死ぬ確率は低く(逆に言えば味方を死なせてしまう可能性が大きいのだが)、かなり専門的ではあるが力ではなく頭を使う仕事ということもあって、フィーブル藩国の情報軍には、男性と同じくらい女性の情報士官がいた。

 そうして情報軍では、風紀運動が始まることになる。正確には風紀部が設立される。
 なぜ設立されたかというと、男性の情報軍軍人の風紀が、かなり乱れていたからである。電子の海の情報と戦う昼夜を問わず戦う職業なので仕方がないといえばそうなのかも知れないが、ネット側に集中しすぎて、現実側の風紀が乱れていたのだった。何日も風呂に入らないとか、食事はジャンクフードでいいとか、そういう堕落した男性の情報軍軍人が多かったのである。

 これは良くないということで、主に女性を中心とした風紀部が設立されたわけである。
 まあ、情報軍の風紀が乱れているのは良くないね、と考えて上層部も許可を出したのだが、なぜか女性の私物持ち込みや軍服規定の緩和などが通りそうになって、いや待ておかしいと男性の情報軍軍人達が文句を言い、ちょっとした騒動になったのだが、最終的には和解し、現在の風紀部では、男性と女性が同じだけの発言権を持つような仕組みになったという話である。その上で、だらしない髪型や服装はしないように。栄養のあるものをきちんと食べなさい。ちゃんとお風呂に入りなさい。などといった基本的な部分について風紀運動がなされた。

 また、女性のお洒落については、なんだかんだで緩和された。
 具体的には、軍務の妨げにならない範囲で、という絶対条件付きで髪型の自由化が行われたのである。もちろん風紀部によるチェックも相応に厳しいのだが、多くの女性達は喜んだ。なお、最近の情報軍の女性達の間で流行している髪型は、ウェーブである。知的で美しく見えるという理由から、情報軍軍人ではないフィーブル藩国の女性国民の間でも、これはささやかに流行することとなる。



<情報士官の着用制限は根源力20万>

 情報士官は、情報軍軍人の中でも文句のないエリートである。
 情報軍軍人としての精鋭であると同時に、情報戦においては最前線で指揮を執って戦う存在であり、その重要性と必要な技能取得難易度などから、根源力20万以下の国民には着用できないとされている。ただし、男性でも女性でも猫でも着用することは可能である。



<宇宙における情報戦>

1:宇宙における情報戦
 宇宙怪獣の影響によって宇宙戦が行われることがほぼ決定している昨今、フィーブル藩国の情報軍では、宇宙戦における情報戦の研究や技術開発が行われていた。

 情報戦的な優位があれば、相手は完全に回線を閉じざるを得ず、その影響で偵察やニューワールドへの爆撃などに問題が出ると同時に、ケルベロス作戦のように司令部を占領することで、司令部から各艦隊にウイルスを注入して数万の艦隊の位置情報、地図情報をバラバラにして広大な宇宙の中で迷子にさせることも可能であった。

 もちろん宇宙戦では越前藩国の情報戦部隊がエントリーする可能性も高いが、そうでない場合を想定しているのである。こうすることで宇宙での情報戦絡みで越前藩国のみが狙われることも避けられるという事情もあるのだが、そういった事情は上層部の思惑であり、情報軍軍人は純粋に、宇宙における情報戦を想定して研究や開発を行っている。宇宙における通信技術などの価値は、将来的なことを考えれば戦闘の発生に関係なく高いのであった。

 宇宙戦での情報戦は、情報戦部隊が宇宙に運ばれて、そこで情報戦をやるだけである。
 宇宙軍のように年単位で宇宙船の中で生活するというわけでもなく、酷く簡単な内容のように思えるが、とはいえ本番で対応できないとあっては大問題であるため、情報軍、特に情報士官を中心に、宇宙での情報戦のための教育や訓練が集中して行われた。ニューワールドの宇宙拠点の把握、宇宙艦艇の知識や技術に関する情報の収集と解析、情報技術の宇宙対応などの他に、宇宙についての教育や訓練が行われたのである。

2:情報戦用宇宙服の開発
 そうした一方で、情報軍用の宇宙服の開発が行われていた。
 宇宙での情報戦を想定しているからといって、宇宙軍のような開発を行うことを疑問視する声もあったが、これが実は情報戦部隊にとっては死活問題である。単純に宇宙服を貸して貰っただけでは、熟練していなければ全力での情報戦が行えず、また宇宙服と情報戦装備との不具合が発生すれば、それだけで情報戦部隊は役に立たなくなる。それだけは何としても避けなければならなかった。宇宙での情報戦のためには、それなりの装備が必要だと判断されて、基本的に以下のような仕様が求められた。

・気密性の高さ
・関節可動域の確保(着膨れによる情報戦不可の回避)
・呼吸および移動用の噴射剤タンク
・柔軟性を重視しつつの曲線的外部装甲

 なお、こうした宇宙服の技術については、バトルハッカーのスーツに使用されている技術が応用されている。また、2層からなる柔軟性重視の素材で包み、敵艦体内部での銃弾やスペースデブリからの衝突エネルギーを真っ直ぐ受けずに逸らすよう、曲線で構成された堅い外部装甲で覆っている。
 
 内部装備としては、生命維持装置、呼吸用タンク、移動用噴射剤タンク、通信装置、情報戦用装備、排泄用装備、高栄養ドリンクなどを組み込んでいる。

 外部装備としては、方向転換など使用する移動用噴射剤のガ噴出部が両手の甲側に付いている。
 タンクの容量を大きくすれば宇宙服も大きくなってしまう為、呼吸用タンクの容量を優先して移動用タンクの容量は少量となっているので多用は出来ないため、これを無駄に使用しないよう教育や訓練が行われた。

 他にも命綱としてのロープや、船外活動用の電磁石式固定装置が両足の裏や両掌に装備されている。これは電気を流す事で電磁石とし、金属製の外壁や通路で自分の身体を固定するためのものである。使用用途として、船外活動として停止している敵艦の外部装甲に張り付いての侵入や、味方艦が被害を受けた際に無重力空間が発生した場合を目的としている。

3:宇宙適応訓練
 宇宙に適応するための訓練として、実際に宇宙での訓練をいきなり行うのではなく、まずはプールを使った地上での訓練が行われた。この訓練用プールはリゾートプールにあるものを利用したものであり、この訓練で宇宙服の気密性や、呼吸用タンクの性能実験も行われている。

 また、完全無音室を作り、暗闇の中でこの部屋に一人で24時間閉じ込められる訓練も行われた。これは宇宙空間で漂流した場合を想定したものであり、他にも移動方向転換のための訓練が行われた。移動用噴射剤を節約するために、方向転換をする際、手足を動かすことで制動を掛けて慣性を発生させる訓練が行われたのである。これは宇宙用I=Dの機動でも使われる技術であり、パイロット系アイドレスを着用している国民と協力しての、より実践的な訓練が行われることになる。



 イラスト:フィーブル
 文章:刻生・F・悠也
 文章:戯言屋

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ぶっちぎり(技術)
バトルハッカー。 それはフィーブル藩国情報軍に所属する、情報戦歩兵の名である。 最速で動いた指先が、ARで作られた仮想キーボードを叩く時、彼らの戦いは始まるのだ! 合言葉は―― ぶっちぎりだぜ!! ...続きを見る
フィーブル藩国 国立図書館
2013/02/13 23:20

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