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zoom RSS フィーブルクラン(人):第3章

<<   作成日時 : 2011/06/05 02:51   >>

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第3章

第3章 新生


 ここまで読んでこられた方であれば凡そ理解されたであろうが、フィーブルは死んだ。フィーブルは壊滅した。これは常套句である。ただ、今回の敗北が他と違ったのは、それが物理的な敗北では無く、精神的な敗北であった事である。
 藩国は、機能を停止し、満身創痍の藩王と一部のメンバーだけが残った。傍から見れば理解不能の藩王の行動についていけなかった者は藩国を去った。フィーブル藩国は、このまま解体……それが結末の様に思えた。

 だが、それで終わりでは無かった。
 突如、ニューワールドに登場した孔明を名乗る司馬懿が藩国で善政を行い、民に道を示したからである。

 この偽孔明、すなわちフィーブル藩国における孔明先生として長く民に慕われる事になる人物は、かつての敵であった本物の孔明がクーリンガンとしてニューワールドで暴れている実情を知り、彼と戦う事を決め、その為に混迷の最中にあるフィーブル藩国の民を率いる事を考えたのである。

 この孔明こと司馬懿は、荒れ果てたフィーブル藩国を決戦場と決め、民に農業(屯田兵)を教え、孔明がかつて使った陣によって、遂には魔法やI=Dも使わずにクーリンガンの軍勢を倒したのであった。そして、最後の最後で俺は戦うためにお前達に嘘をつき、今まで様々な事を教えてきたと民に告白した。
 以降、フィーブル藩国では、孔明先生は偉い人とだけ、語り継いでいる。彼らにとってはそれこそが真実だったのだろう。これによって民は確実に何かを得て、見違えるほどの変革を遂げた。

 彼はクーリンガンの軍勢を破った後、いずこかに去っていった。
 とじめやみにあらわれて、ひらきめひかりにすがたをけすという伝説のように。

 そして、これが僅かばかりの時間を稼いだ。藩国首脳部が心の整理をつけるだけの時間を。
 最初に再起したのは、離反したメンバーであった。何故戻ってきたか、正確な理由は、本人達にしか分からない。だが、ここではあえてこう言おう。彼らは、ヒーローとしての素養を持っていたのである。
 彼らの奮闘により、藩国に民が戻った事で瓦解は回避された。



 この政変から、フィーブル藩国が様々な点で変わったのは間違いない事だったが、様変わりしたのはフィーブルクランも同じであった。
 一度立ち止まって、初心を振り返る良い機会となったからである。

 それでぐるぐるした結果どうしたかというと、この時を持ってフィーブルクランはフィーブル藩国を放棄、防衛線を縮小して戦闘を再開した。
 その訳は、そもそもにしてフィーブルクランの初心はヒーローの支援であるのだから、それを無下にしてまで藩国民全てにクランであるのを強要するのは間違いだと判断したからであるし、同時にフィーブルとしての領分を思い出したからでもある。

 また、それは藩国との決別も意味していた。故に、彼らは藩国とその存在を切り離す意味で、この時から自らをフィーブルクランと呼ぶ事にした。ちなみに、クランとは、強い絆を持つ者たちの集団といった意の言葉である。ソウルブラザーとでも言えば、分かる人には分かり易い。

 そして、フィーブル藩国はこの日より、情報戦で悪を駆逐する正義の味方となり、フィーブルクランはそれを支援する事を主任務と定めたのだった。

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