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zoom RSS 鬼魂号(ACE):フィーブルの手記

<<   作成日時 : 2011/08/05 02:33   >>

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 フィーブル藩国王スフィア・ラスタリア・フィーブルは、ちょっと遠巻きに我らのヒロイン・小村佳々子と全自動消防消火災害救助システム・鬼魂号との再会を見守っている。
 再会が何年ぶりの事になるのか、そもそも鬼魂号と自由号が記憶を共有しているかいないか、機体毎にメンタリティがあるのかとかの細かい事は何も分かってはいなかったが、やはり両者共に会いたくない訳は無いだろうし、これは一つの「めでたしめでたし」だと思っていた。
 もうターン18である。ここに辿りつくまで長かった。だが、一つのエンディングとしても悪くなかったのかもしれないとも思っていた。


(僕は、部外者なのだから、今はここで良い)

 僕は、夜明けの浜で再会した二人を遠巻きに眺めている。感動の再会?に水を差す必要もない。
 二人の運命の出会いと旅立ちを足して2で割った様な風景。たぶん、分かる人にしか分からないが気にしない。

 思えばここまで長い道のりだった。
 鬼魂号(ACE)が、イイコちゃんの派生として出たのは、ターン8の事である。
 つまり、この再会には凡そ10ターンかかっている。現実世界時間では凡そ3年。

 何故そんな事になったのか。それは簡単な様で複雑な事情がある。


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 そもそも、知らない人も多いだろうから、このフィーブル藩国……というか、僕と鬼魂号という機体にどの様な関係があるのかを最初に述べておく必要があると思う。

 簡単に言ってしまえば、「藩王がロボLOVE」「鬼魂号に飛びきりLOVE」という事になるのだけど、敢えてここはもう少し掘り下げた話をしたい。うん、面倒な人は読み飛ばせばいいよ!

 まず、鬼魂号という機体が存在しなければ、フィーブル藩国という国が存在していなかった可能性が高い。
 FEGの是空さんと原さんの関係に近いと言ってしまうと、お二方始め色んな方に大変失礼だけど、どちらかと言うとそういうレベルで国の存在自体に鬼魂号の存在が関わっている。
 まあ、具体的にどういう感じでというと、何て言う事は無く、僕個人が無名世界のファンになる切っ掛けの多くを鬼魂号が担っていたという解答であるのだけど。
 少なくとも、藩国毎に代表ACEを一人選ぶ様な事があれば、僕が藩王権限で鬼魂号を指名する事は間違いない。
 故に、既に古いコンテンツではあるが、藩国迷言録の2番目に鬼魂号のプレートが飾られている訳である。

 ただ、その経緯が、鬼魂号という機体に何故僕がそれほど入れ込んでいるのか、たぶんだいたいの人には理解できないと思う。何故なら、それはロボオタク故の判断基準が関係しているからだ。

 誇るほどではないけど、僕はメカに詳しい。
 どれくらいかを端的に言うと、某スーパーなロボットのWARSに出てくるメカなんて言うのはメジャーもメジャーで登場する前から、機体の大まかな特性とサイズ、物語の概要を知っていて当たり前という感じ。TV放送された作品は少なくとも名前と主役機が分かる。
 そういう人間から見て、鬼魂号がどう特殊だったのかという話になる。

 鬼魂号は、幻獣と人類の和平によって、あらゆる世界の戦火を消火する為に建造された。これが単純そうでいて重要なポイントだ。
 世の中には数え切れない程のメカが存在しているけど、その誕生経緯は概ね似通っている。

1.極一部、もしくは個人の妄執ないし正義等によって建造される。
2.戦争などの必要に迫られて敵を倒す為に組織によって建造される。
3.そもそも建造されたものでは無く、体が無機物なだけの種族。

 だいたいこんな感じになる。

 「かつてどちらかを絶滅させるまで殺し合う様な泥沼の戦争を経験した種族どうしが、それを悲しみ、その行為そのものを敵として打ち倒す為に、手を取り合って完成させた」

 現状打破でなく、防衛力でなく、何処かの誰かの平和な未来を願って建造される機体は、それだけで珍しい。
 そもそも、仮想敵が明確な実体を持たないというのが、戦闘力を有するメカとしておかしい(※6)。
 せいぜい警備機構。一番近いと国際救助隊。

 そんな出鱈目な、運命そのものを仮想敵とする様なメカの話は聞いた事が無かった。
 そんな夢みたいな歴史の話は、子供向けのヒロイックサーガでも聞いた事が無かった。
 更にメンタルではなく論理的ロジックを持つAIが――
 うなりをあげる正義のエンジンが、勇気をたたえた油が、愛を信じる骨格が、鈍い想い出の錆を打ち壊しながら、再生を開始する。その体を、次々と弾が着弾した。炎の中で立ち上がろうとする巨人。

−論理ゲート。自己再生失敗確率99%−
−推論ゲート。最善行動は撤退。   −
−最終ゲート。断固通過拒否。我は弱者を守るべき。−

 異常に振動しながら、鬼魂号はカメラに佳々子の姿を映した。
 夢をつかむ人工筋肉が、慈悲を与える歯車が、全開で動き出す。

−最終ゲート。再度問う。我は正義を貫徹すべきか。−
−論理ゲート。現在思考中……………通過−
−推論ゲート。通過。自己の生存より価値のあるものがあると判断。−
−最終ゲート。同支持。本件は通過しました。−
 ――なんていう馬鹿々々しい演算で正義を貫こうとするなんて想像した事も無かった。

 僕は、そこに光を見た。未来を見た。
 そんな光景を見てみたい。そんな未来を作ってみたい。そう、思った。
 プレートに記されている様に、心の底から勇気が沸き上がる気がした。
 勇者の様な存在そのものがそもそも凄い奴、ではない。ましてトリコロールカラーのV字アンテナなんて目じゃない(※7)。
 この機体は、戦う記念碑だと思った。理論じゃなく、心が形を持って動いていると感じた。

 ついでに言うと、好みを絵に描いたかの様にスタイルもどんぴしゃり。一目惚れ。目がハート。

運命の出会いだった。


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(読んで下さった方は、有難う御座います。
 飛ばした方は、賢明な判断です。でも、この先はもっとつまらない話です)

 つまり、イイコちゃんと鬼魂号の再会も目的の一つではあったにせよ、申し訳ないけど、それはオマケという事になる。
 そう、これは我儘。僕の我儘。きっとアイドレス全体の戦況にもエンディングランクにも影響を与えないアイドレス枠の無駄使い。

 さて、余談が終わったところで、何故それほどまでに国の代表がLOVEの鬼魂号の取得に10ターンもかかったのかという話に移る。
 これはつまらない上に悲しく酷い話だ。ただ、この手記の存在自体が、希望を示してくれるとも思っている。


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 まず、我が国の新アイドレス選択方法だが、これは一人2票による投票である。
 新規アイドレス数に応じて票を多く獲得したアイドレスが取得される。他の藩国がどの様なシステムを取っているかは知らないけど、それ以外の枠と言うものは無い。
 そして、特定ACEラブとかの人が集まった訳でもないフィーブルの投票はカオスであり、方向性もあったものではなかった。

  ターン9のアイドレス投票から(たぶん)僕は鬼魂号に投票していた。思えば、ACEの運用に困っていて消極的にしか提案をしなかった僕も悪いのだけど、まあ、結局ある程度説明しても、アプローチの仕方を考えても、みんな自分の意見を押し通すだけで人の意見に耳を貸す様な事はこれっぽっちもしなかったのだった。
 まあ、これが藩国崩壊の遠因ともなっている。

 別に藩王権限で取得という選択肢が無かった訳ではない。
 だが、フィーブルの理念として、鬼魂号に顔向けできるかという点からして、その選択肢は有り得なかった。
 つまり、信念を貫く為に、結果として、僕は憧れのヒーローと同じ戦場に立つ事も、憧れのヒーローの活躍を間近で見る機会を得る事も手放したのだ。もうターン18。恐らくこれらが叶う事は……ない。
 そして、早期に召喚する事で救われていたかもしれない命が戻ってくる事もない。

 取得時に戯言屋さんが「悔いの無い様に」と言っていたけど、もう手遅れなのだ。もう、永遠に取り戻す事のできない場所に来ている。
 だから、何をどうしても、悔いは残る。
 でも、力を振るわずに今この場所に立っている。これを書いているという事が、一つの勝利と言えるのじゃないかと僕は考えている。

(もっとも、現在の藩国実働メンバーの人数とかを考えると、とても勝利とは言えないのだけど……)

 少なくとも、鬼魂号に顔向けできないという事態は、避けられて、こうして彼の雄姿を眺める事ができている。
 ある意味では、この場に立つ事ができたという事そのものが、マイアイドレス史における撃雷号建造と並ぶ重要イベントのクリアが、一つの悪くないエンディングではないかと――今僕は考えている。
To be continued.





※6:まあ、セプテントリオンの兵器といった仮想敵は存在したのだろうけど、最終目標では無いはず。

※7:言うなれば、連○とジ○ンが和解して、モノアイのとげとげした武器を一切持たずにサイ○ミュだけ搭載したガ○ダムを作り、その機体が、後の続編のことごとくを粉砕する様なものである。ほら、おかしい。

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物語的または設定的な補足  フィーブル藩国の砂浜で再会を果たした鬼魂号とイイコちゃんを、フィーブル藩王が遠巻きに見つめており、それらの様子をさらに遠くから双眼鏡で観察しているのが、フィーブル藩国摂政の戯言屋であった。戯言屋は、しばしその様子を眺めた後、少し微笑み、そして身を翻して政庁に向かう。摂政の仕事を始めることにしたのだった。 ...続きを見る
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