「欲しがりません勝つまでは」用 SS

  警護部隊で5人一組でチームを作ると発表があった時、一人の漢が立ち上がった。名を「青にして紺碧」という。
  この漢、何が漢らしいかといえば、募集が「できれば素手で参加してくださるとうれしいです」としたことにある。

 「素手」である。I=Dやら、銃やら兵器使用が許される戦場に於いて、あえて「素手」である。詠唱戦や、式神や精霊もあるかもしれないが、それはさておき「素手」に拘る。

 はっきり言って、馬鹿である。だが、馬鹿を馬鹿のままにして於けるかと、集う者たちが居るのがアイドレス世界である。

  「漢の喧嘩は「すてごろ」と相場が決まっている」とI=Dが無ければ、ただの虚弱こと刻生・F・悠也が手を挙げた。

  「あやのさんを護る為に!」とサーペントもWDでぶん殴りに来た。

  「ミロさん死守」を公言し、プレイヤーを護る護民官の長たる範を示した。

  「治療は任せてください!」と、同じくミロさん死守を謳い、むーむーも駆けつけた。

  ここに運命の5人が揃う。

  馬鹿と笑いたくば笑え。しかし、ただの馬鹿では終らない。

 各人がおのおのの長所を活かし作戦案を練り、罠を仕掛け、絶対無敵の要塞を更に堅固なるものとする。

 来るがいい、馬に蹴られるべき愛の簒奪者たち。我らが護るは、純粋なる思い。

 嫉妬に眩んだ者達よ、その足元に気をつけよ。我らはその視野の狭さに浸け込む。

 この拳が、理力が唸りを挙げる。 殴り合ってこそ結ばれる絆や、生まれる理解もある。

 今、5人の男達が華となって咲き乱れるっっっ 


 「ああ、夕方の川原が目に浮かぶねっ」
 「いや、まったくだね」
 (チーム「欲しがりません勝つまでは」の会話を聞いた、ある護衛部隊 二人の会話)

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